千鳥の相席食堂が今一番おもしろい

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6ヶ月前に書こうとしてた内容が忙しくて全然書けなかったときーです。

 

 

 

 

 

 

関西のローカル番組、相席食堂が今一番面白いバラエティ番組である。

 

TVerGYAOで毎週最新話が見れるほか、Amazonプライムビデオで過去の放送分が1話から2019年途中分までほとんどが視聴できる。

 

 

 

 

 

有名人・芸能人が各地の田舎でアポ無しロケを行い、食堂や観光地で地元住民と触れ合う

“ガチ交流バラエティ”と銘打ったこの番組は、芸能人の田舎旅のロケVTRを千鳥の2人がスタジオで見守るという、昨今の多少ぬるうございますテレビにありがちな構成である。

 

しかし、この番組の肝は地元民と芸能人のハートフルな交流ではなく、ロケVTRを見ている千鳥のツッコミにある。

 

 

 

食堂風のセットに座りVTRを鑑賞する千鳥の手元にあるのが「ちょっと待てぃ!」ボタンで、映像の途中で気になった点があった場合、ボタンを押すと映像は停止し千鳥がツッコミを入れる。

 

そして映像が再開してまたストップ。千鳥特有のクセがすごい着眼点から繰り出される容赦ないツッコミの嵐で笑いを誘う。

 

田舎のほっこりする旅番組に見せかけて、その実、千鳥が好き勝手に大喜利大会を行っているだけだ。

 

 

 

 

近年のバラエティ番組では水曜日のダウンタウンに代表されるような、映像そのものに笑いのポイントを作り、ナレーションで笑いを増幅させるフォーマットが増えてきているが、それを突き詰めた上で打ち合わせナシ、台本ナシという千鳥のセンスを信頼しきったものが相席食堂だろう。

 

千鳥×ポンコツという構図から、ロケに出る芸能人は必然的にツッコミの余地を生み出してくれそうな人選になる。

 

一人ロケの想像が全くつかない長州力、研ナオコ、、蛭子能収、野性爆弾ロッシーなど、登場の段階で「この人は一人にさせたらアカン」「犬が歩いてるのと一緒!」と言われるようなポンコツ揃い。

 

個人的に予想を裏切り面白かった人選が

・研ナオコ

・渡部陽一

・スーパーマラドーナ田中

・獣神サンダー・ライガー

・高橋ジョージ

あたりであるが、実際ほとんどの回が安定して面白くハズレ回がほとんど無いことが特徴か。

 

 

 

ハズレ回がないというのも、この番組の妙は”笑いを生み出さない状況”が殆どないというところにあると思っている。

 

というのも、VTRが面白ければ千鳥と共に大笑いをすればいいし、面白くなければ千鳥の鋭いツッコミが飛んで笑いを生み出す。

そして視聴者は気付かないようなポイントも拾って笑いを生み出していく。

 

関西ローカルで年間数百本のロケをこなし、素人の扱いや、スタッフの予想を上回る撮れ高を作る技術からロケ名人の地位を確立していた千鳥ならではの視点、フレーズが強烈なスパイスとなりどんな料理でも美味しく仕上げていく。

台本も打ち合わせも一切ないそうなので、東京進出以前に関西ローカルで発揮していた最も純度の高い千鳥が見られるのもこの番組ならでは。

 

 

 

この相席食堂特有のフォーマットは実に優秀で、最近流用したのが同じ千鳥の冠番組であるテレビ千鳥の「ノブのLemon大反省会」だ。

 

テレビ千鳥の1時間特番で、歌が上手くないノブが猛練習して米津玄師のLemonを披露するという企画。

しかし収録当日になっても一向に上達しなかったノブが出した苦肉の策が真剣に歌うといった前フリからギャグ方面に振り切り、結果それが大滑りしてしまった。

 

そんなノブの大滑りVTRを見ながらどこが悪かったのか、どこを直せばまだ致命傷で助かっていたのか、映像を逐一止めて徹底的に究明していくというものだ。

 

Lemonは稀に見る大滑りだったが、この反省会はとてもおもしろかった。

 

 

千鳥が突っ込みどころのある映像を見ながら気になったところで一時停止し、多彩なワードでダメ出ししていく。ただそれだけで面白くなる奇跡のフォーマットだ。

 

好評を受けてか、10/14はおそらく全く同じフォーマットであろう「はんにゃコント緊急反省会」が放送される。そんなことよりDaigo’s Kitchen第三段を放送しろ

 

 

 

 

日曜深夜から始まった番組がわずか1年で(宮迫の闇営業問題という偶然もあるが)関西ローカルバラエティの花形であるナイトinナイトに移動したことから業界内での評判も非常に高いことが伺える。

 

冒頭にも記述したが、TVerやGYAOで最新話が、過去分はAmazonプライムビデオで視聴できる。

個人的な一番のオススメは志茂田景樹回だが、どれを見ても一定の面白さは担保されているので是非何話か見ていただきたい。

 

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