※タイトルにある【FGO】は関係ありません。
先日、とあるメディアサイト関係者の方、そしてSEOコンサル・コンテンツマーケティング事業を行っている会社の担当者とお話させていただくことがあった。
私が勤務している会社は所謂営業会社で日々商材が変わっていくのだが、その中にweb関係の商材もあり、自分はそれを任されている。情報交換も兼ねてか、そういったweb担当者と会話する機会にも恵まれている。
そして自分含む3人が口を揃えて言うことが「webで記事を書く際はタイトル付けが最も大切」ということだ。
たとえ検索結果が上位でも、惹かれないタイトルでは読む気が起きない。ユーザーの多くはタイトルで読むか読まないのかという判断をする。
その為、我々のようなメディアサイトを運営して飯を食っている人間は、キーワード選定からタイトル決定に6割以上と多くの時間を割く。実は記事本文はあってないようなもので、作業時間の3割程度という人が殆ど。
そんな「クリックされやすいタイトル」にはいくつかの法則性があるのだが、その中の代表的なものとして「具体的な数字が入っているタイトルであること」が挙げられる。
「1ヶ月で体重-4kg!簡単で楽しくダイエットを継続させるたった1つの方法!」
「WordPress初心者が絶対に導入しておきたいプラグイン7選」
「女子旅に必須!国内旅行に必ず持っていくべき5つの荷物!」
「これが全部無料!オススメの写真素材20サイトまとめ」
まとめ記事などでよく見かけるタイトルの一例である。
“たった1つ”や”7選”といった数字が厳選している感、そして情報量の目安になり、これを読めば大丈夫といった思考からついクリックしてしまう。
“20サイトまとめ”というのは、厳選している感こそ無いものの、コンセプトが違ったサイトの特徴を20個それぞれについて解説していると読み取れ、自分の方針が決まっておらず多くの種類から選びたいユーザーのクリックに繋がる。
また、”1ヶ月で体重-4kg”というのも、現実的な数字でユーザーのハードルを下げることが出来るので、重宝するテクニックの一つ。
“女子旅”や”ワードプレス初心者”というようなワードもキャッチーで興味を刺激するので、具体的な数字との合わせ技としてさらに高い効果を発揮する。
「具体的な数字」や「キャッチーなワード」以外にも
“あなたは大丈夫?”
“今すぐチェック!”
等の、緊急性を要するようなインパクトのあるワードもクリックされやすいタイトルの要素であり、クリック率は更に伸びる。
では私のブログはどうか。古墳記念日。
全くそんな気概が感じられない
画像右にある
「今更桐谷華という天才声優について話したい」
というタイトルを、思わず読みたくなるタイトルにするとこうだ。
「エロゲ界期待の星、桐谷華が天才である4つの理由」
“期待の星”という優秀であるワードを最初に持ってくることで印象付けをし、桐谷華の評価できる点を4つの観点から考察する理路整然とした記事という印象が読み取れる。
これだけではわからないかもしれないので、もう一つやってみる。
「【FGO】星5サーヴァント評論・ランサー編」
「【FGO】星5ランサー最強ランキング!スキルや宝具で徹底分析!」
急にApp○ediaのような雰囲気が出てきたが、私があの運営ならばこのタイトルだ。
理由としては、ランキングだけではなくそのページだけで同時にスキルと宝具についての情報も掲載されているという期待から、単にランサーの最強が知りたいユーザー以外からもクリックが期待出来るからだ。
では、その手の法則性を知りつつ何故タイトルを付けないかというところが今回のキモであり、本記事のタイトルで主張したいことである。
因みに本記事タイトルでは
「ブロガーの8割が知らない!?クリックされやすいタイトルをあえて付けないたった1つの理由・3選」
となっているが、これは最初の”8割が知らない”という部分でユーザーの興味を引き、”たった1つ”しかない理由を”3選”といった、かなり前衛的な世界観が展開されている。”あえて付けない”という部分は後ほど詳しく解説する。
まともにタイトルを付けるならば
「ブロガーの8割が知らない!?クリックされやすいタイトルの3つの共通点」
“タイトルの3つの”と「の」が続いているのが少し気になるが、簡潔にまとめるならこうだろう。
さて、いよいよ本題に入りたい。
当記事の本旨は「クリックされやすいタイトルをあえて付けない」という部分。
そのようなタイトル付けをする理由として、ネットリテラシーの低いユーザーを排斥する目的がある。
コンテンツマーケティングやメディア記事ライターの書く記事の殆どは、ネットリテラシーの低いユーザーがターゲットである。
「クリックされやすいタイトル」というのは要するに
「(リテラシーの低いユーザーからの)クリック率が上がるタイトル」ということだ。
理由としてはネットリテラシーの低いユーザーの方が広告のクリック率も高く、商品購入にも繋がるからだ。
しかし、私が書く記事はそういったユーザーには読ませたくない。
FGOの低レア賛賞を例に挙げると、低レアサーヴァントを盲信するようなユーザーは総じてネットリテラシー(情報リテラシー)が低く、情報が正しいものかどうかの判断力が欠如しているといった特徴がある。
彼らは「フィルターバブル」や「サイバーカスケード」に代表される「インターネットの蛸壺化」の典型でもあるといえる。
自らが求める情報へと辿り着けない事という点と、ネットに落ちている情報の真偽を見分ける能力がないという点から、思考が一つに凝り固まってしまう。
彼らが観測するネットの海は低レア賛賞で満ち溢れている。それこそがサイバーカスケードで、その中で低レアへの批判は決して許されざる異端となる。
そういった連中に私の記事を読まれるとどうだろう?
多くの意見を咀嚼し、自分なりの意見を導き出すことが出来ないので、自分が見た意見ではないものが現れるとそれは攻撃対象となる。
Twitterでの攻撃的なクソリプの殆どがこれだ。
彼らが求める情報は
「星5サーヴァント最強ランキング!」
や
「無課金の強い味方!! おすすめの星3サーヴァント」
というわかりやすいタイトルであって、
「星3以下の低レアサーヴァント辛口評論」
などという、タイトルだけでは本文の構成、内容が雑然とした記事は避けるので、私はこのタイトルを選ぶ。
逆を言えばネットリテラシーの高いユーザーは“5選”や“たった一つの”といったタイトルの記事を避ける。
当記事序盤で記事の中身は作業時間の3割と書いたが、どのメディアの記事も中身は殆どが同じで代わり映えがしない中、タイトルで差別化してユーザーを奪い合う。
どこを見ても情報は同じという事実を知っているユーザーは、検索結果の1番の記事を読むことはあっても、それ以外に上位表示されている記事に手をつけることはなく、大手メディア以外を求めて他の情報を探すのだ。
そういったユーザーは様々な意見から自分の意見を導き出し、自分の意見と真っ向から対立したとしても多様な考え方の一つと解釈するので、こちらに矛先が向く事は無い。インターネットの仕組みを理解し、元よりインターネットは多種多様の思考、思想の人間が集まる場所であると理解している。
当ブログの「クリックされやすいタイトルを付けない理由」は以上となる。
次回は実際に当ブログの記事を用いて、「読みにくい文章を書くコツ」について解説していきたいと思う。
まあ次回なんてないんですけどね。これただの単発クソ記事。
「読みにくい文章を書くコツ」。
要するに散文的なわけだな。
今回みたいに、あんまり形式張った文章って楽ではあるのだけれど、読み手を選ばないからこそあんまり書きたくないんですよね。
敬体と常体は積極的に使い分けていけ。読み手を疲弊させていけ。
自分の言葉に見せかけて、どこか他人事であれ。
頭の悪い文章を書くことで、読み手を選別しろ。
お前が読ませたい相手は誰だ。大衆ではないだろう。特異な人種だろう。であるならばありふれた文章は捨て去れ。
全然関係ないんですけど、適当なこといっぱい書いてたらミリオンの曲で僕の好きなRaise the FLAGの歌詞となんとなく似てるなって思いました。
抗いを否定する固定観念って妄想に
確信って旗を翳してみせよう
先例も常識も過去の遺物だろう
新しい時代…掲げろ!
すごいかっこいいですよね。堀江晶太最高。
では。
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